緑茶のはなし

2023/07/01 コラム

緑茶のはなし

緑茶(日本茶)は、奈良・平安時代のころに中国から伝来したといわれています。

昔は大変貴重な物として扱われ、貴族や僧侶が儀式や行事に用いるだけでした。

その後、鎌倉時代に栄西禅僧が中国での修行の際に、抹茶法を身につけ、茶の種子を持ち帰ったとされています。

当時の茶は抹茶に近いもので、薬用として飲まれていたそうです。 「お茶を一服」という言葉は、これに由来するといわれています。

 

 

今日の煎茶は、江戸時代に蒸し製煎茶が普及、明治時代に機械揉み機が考案され、庶民に茶が広まりました。

現代では、緑茶は身近な飲み物ですが、緑茶の飲料に関する意識・意向調査(令和2年度農林水産統計)に次のような結果が示されています。

「普段どのような緑茶を飲みますか(複数回答)」には、緑茶飲料(ペットボトルや紙パックなど)利用が62%と最も多く、次いで茶葉(ティーバッグを除く)からいれた緑茶が55%、ティーバッグで入れた緑茶が36%の回答となりました。

「緑茶を飲む理由(複数回答)」については、味や香りが好きだからが57%と最も多く、次いで習慣になっているから50%、健康に良いと思うからが43%の順となりました。

「緑茶飲料(ペットボトルや紙パックなど)を飲む理由(複数回答)」を尋ねたところ、すぐに飲めるからや、どこでも買えるからが46~49%と多く、次いで、味や香りが良いからが36%でした。

「茶葉(ティーバッグを除く)から入れた緑茶を飲む理由(複数回答)」については味や香りが良いから、習慣になっているからが59~62%と多く回答していました。

「ティーバッグで入れた緑茶を飲む理由(複数回答)」は、準備や片付けが楽だからが48%と最も多く、急須などの茶器がいらないからが39%、習慣になっているからが35%でした。

この調査からも、緑茶の消費量は茶葉利用が減少傾向で、緑茶飲料が増加傾向にあることが伺えます。

 

茶の主要産地は、静岡県、鹿児島県、三重県、京都府、福岡県があります。

茶の種類には、せん茶、玉露(ぎょくろ)、かぶせ茶、てん茶(抹茶)、玉緑茶(たまりょくちゃ)などがあり、蒸す、炒(い)るなどの製造法の違いや、茶葉を摘み取る時期や栽培法などで分類されています。

 

 

茶の特有成分には、うま味や甘味の要素となるテアニンが多く含まれています。

テアニンにはリラックス効果が期待されます。他の成分では、カテキン類(抗酸化作用、血中コレステロール抑制など)、カフェイン(眠気防止、利尿作用など)、ビタミンC(抗酸化作用、美肌効果など)があります。

通常、茶は浸出液を飲みますが、水難溶性成分のビタミンA(カロテン)やビタミンEなども豊富に含まれています。

そのため近年では健康志向のために、食べる茶も普及しています。 このようなリラックス効果が期待される緑茶を、気分にあわせて入れ方、飲み方を工夫して楽しんでみるのもよいでしょう。   

 

 

【参考資料】

・農林水産省 お茶のページ https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/ocha.html(2023年5月6日アクセス)

・杉田浩一ら編(2017). 新版日本食品大事典. 医歯薬出版. 828-833頁 

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