Concept

ふっかの健康食ラボラトリー

関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科は、ぶどう畑やワイナリーで有名な大阪府柏原市に位置し、平成15年4月に「管理栄養士を養成すること」を目的として開設されました。近畿地区には、管理栄養士を養成する大学が30校近くあるのです。そのなかでも、「栄養学+福祉」を標榜する学科は、本学しかありません。福祉と言えば、すぐに思い浮かぶのは介護や高齢者かも知れません。しかし、私たちが追い求めている「福祉栄養学」は、介護や高齢者だけではなく、もっと幅広い領域を指しています。目指すは、乳幼児~高齢者、病気や障がいをお持ちの方など、すべてのヒトを対象とした「究極の人間栄養学」です。

栄養と食を、「ヒトが食べて生きること = 代謝」を通して理解し、「栄養学+食品学+ヒト = 健康増進+病気の予防や治療」として、科学の視点で明らかにするのです。

そのため、私たち福祉栄養学科では、「美味しく食べて健康になる!」をモットーに、レシピサイト「ふっかの健康食ラボラトリー」を開設しました。このふっかの健康食ラボラトリーでは、栄養と食に関する様々な情報を発信し、皆さまの健康を支える役割を担いたいと考えています。本学科の教員と学生が考案した「健康食レシピ」を通じて、すべての年代の方々に、健やか、元気で長生き、美味しく食べて健康になる!を体感して頂きたいのです。ぜひ、私たち福祉栄養学科が目指す、「究極の人間栄養学」を実現した健康食ラボのドアを開けてみて下さい。

関西福祉科学大学
健康福祉学部 福祉栄養学科

レシピ

ふっかの健康食ラボラトリーに掲載されているレシピは、関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科の学生が日頃の学びの成果として考案したものです。
レシピは学生と教員で試作を重ね、作り方、調味、栄養価などを検討して掲載しています。

栄養価と食事バランスガイドのコマ表示は「エクセル栄養君」(建帛社)を使って作成しています。

健康テーマの分類

野菜たっぷり

野菜が1人分に70 g以上含まれるレシピです。

野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、生活習慣病の予防や健康維持のために必要な野菜の量は、成人で1日350 g以上とされています。
1人分(1皿)に約70gの野菜が含まれていると考えると、朝1皿、昼2皿、夜2皿など3食に分けて食べ、1日5皿をめざしましょう。

減塩

食塩相当量として主菜で1.0 g未満、副菜で0.5 g未満のレシピです。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人の食塩相当量の目標量が、1日あたり男性7.5 g未満、女性6.5 g未満と示されています。食塩の摂りすぎは高血圧と密接な関係があります。塩分を控えても美味しく食べられる料理の工夫として、素材そのものの美味しさを生かす、酸味や香りを利用する、だし(うま味)を効かせるなどがあります。調理法や食品の選択を工夫することで、無理なく減塩を実践しましょう。

低エネルギー

食材や調理法を工夫した低エネルギーのレシピです。

各自の適正エネルギー量の中で、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど健康維持に必要な栄養素が過不足なくとれるようにしましょう。エネルギーを減らすと食事による満腹感も低下しやすいので、海藻、きのこ、こんにゃく、野菜など低エネルギーの食材で食事のボリュームを増やし、ストレスなく継続して取り組むことが大切です。

カルシウムたっぷり

カルシウムが1人分に100 mg以上含まれるレシピです。

カルシウムは生体内に最も多く含まれるミネラルで、骨の健康のために重要な栄養素です。カルシウム源として代表的な牛乳・乳製品以外にも、大豆・大豆製品、骨ごと食べられる小魚、青菜、ごまなどいろいろな食材を毎日の食事に取り入れましょう。

鉄たっぷり

鉄が1人分に2.0 mg以上含まれるレシピです。

成長期の子どもでは成長に伴う鉄の需要が増加し、特に思春期以降、女性では月経血による鉄の損失や無理なダイエットや偏食による栄養不足により鉄欠乏性貧血を起こしやすいです。また妊娠期では、胎児の成長や循環血液量の増加などにより鉄の需要が増加します。
鉄の多い食品を取り入れることはもちろん、食事はバランスよく、1日3食を規則正しく食べることも大切です。

食事バランスガイド

食事バランスガイドは、1日に「何を」「どれだけ食べたらよいのか」を、コマの形と料理のイラストで示しています。健康的な食生活の実現のために、個々人の具体的な行動に結び付けることをめざしたツールとして、平成17年に厚生労働省と農林水産省の共同により策定されました。

食事バランスガイドは、家庭や外食など日常の食事の場面で目にする状態、つまり「料理」で示していることが大きな特徴で、健康的な食生活のために誰もが手軽に、わかりやすく理解し、活用することができます。コマは、量的に多くとりたいものの順に上から、「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」という5つの料理区分で示され、それぞれの料理区分をどれだけ食べればよいかは、「つ(SV)」という単位で数えます。

コマは、食事のバランスが悪くなると倒れてしまうことを表現し、コマを安定して回転させるためには運動も大切であることを表現しています。また、水分は私たちの身体の主要な構成要素であり、食事の中で欠かせない存在であることから、水・お茶をコマの軸とし、菓子・嗜好飲料は「楽しく適度に」というメッセージとともにコマをまわすヒモとして表現しています。

食事バランスガイド食事バランスガイド

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