ワインとぶどうにまつわるちょっと面白いお話

2022/07/01 コラム

ワインとぶどうにまつわるちょっと面白いお話

本学福祉栄養学科では、教員と学生が一体になって、柏原市特産のぶどうを使った「ワイン醸造プラント」の開発に取り組んでいます。

私たちは、柏原市のぶどう農家さんと提携して、ワインやぶどうジュース作りに励んでいます。

そこで、今回は「ワイン」と「ぶどう」にまつわる英語も交えたちょっと面白いお話をご提供します。

 

ワインと言えば、聖書にも出てくるほど、海外でもよく知られた飲み物です。

特に寒いヨーロッパでは、ワインに果物やハーブを入れて温めて飲む習慣があります。温めたワインは、風邪をひいた時に効果があるようです。

 

 

ワインに関する英語の慣用句を取り上げてみます。

 

◆ Good wine makes good blood.

 「酒は百薬の長」→これは、英語を見ても納得できる表現ですね。いかにも英語らしい表現です。

 

 

◆ In wine, there is truth.

 「ワインに真実あり」→人は酔っ払った時ほど、心に秘めていたことを口走ってしまうものだ、という意味です。

 ワインを含め、お酒を飲む時には注意したいですね。

 

 

◆ Old friends and old wine are best.

 「友と酒は古いほどいい」→旧知の友ほどかけがえのないもの、そして熟成されたお酒ほど味わい深い、という意味でしょうか。

 

 

 

◆ Wine in the bottle does not quench thirst.

 「絵に描いた餅」→これは日本語でも同じような表現がありますが、ここでは、ボトルに入ったままのワインを見ているだけでは、良いことは何もない、という意味かもしれません。

 

 

◆ Don’t put new wine into old bottles.

 「新しいぶどう酒を古い革袋へ入れるな」

 →聖書のマタイ伝(9-17)の言葉で、新しい考えなどを、それを受け入れられない古い枠組みに入れても無駄である、という意味です。

つまり、古い組織に新しい今時のアイデアを持ち込んでも無駄だという意味です。

 

 

このように、ワインは古今東西、良くも悪くも引用される面白い飲み物であることが分かります。

さらに、ワインの重要な原料である「ぶどう」についても、簡単にご紹介します。

 

◆ sour grapes :負け惜しみ。

 これは、大変有名なイソップ物語からの表現です。

 あのぶどうは、酸っぱいに決まっていると、「負け惜しみ」をこぼしているのですね。有名なキツネのセリフです。

 

 

◆ through the grapevine : 人づてに、うわさ話で。

 「ぶどうのツル」のように広がっていくイメージです。

 

 

こうして、ワインやぶどうにまつわるお話をしてきましたが、みなさんもワイン(ぶどう)を上手に味わってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

【参考文献】

鶴岡公幸,牛原琴愛,共著,ギャリー・マームグレン,監修,『食べ物で知る英語表現百科』三修社、2006年

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