日本型食生活を見直しましょう

2023/04/01 コラム

日本型食生活を見直しましょう

「栄養バランスの良い健康的な食事を摂っていますか?」そう聞かれても、ハイとはっきり答えられる人は少ないのではないでしょうか。

食事にあまり気をつけていない方では、朝食欠食や野菜摂取不足、塩分や動物性脂肪の摂り過ぎなど問題を抱えている方も多くいますし、健康的な食事を意識している方も何をどれぐらい食べればよいのかはわかりにくいものです。

 

 

できるだけバランスの良い健康的な食事を摂るために、「日本型食生活」が勧められています。

「日本型食生活」とは、ごはんを中心に、魚、肉、牛乳・乳製品、野菜、海藻、豆類、果物など様々な副食などを組み合わせた食生活のことを言います。

日本の気候風土に適した多様性のある食として、日本各地で生産される豊かな食材を使い、健康的で栄養バランスにも優れています。

この「日本型食生活」と呼ばれる食事パターンは、1970(昭和45)~1980(昭和55)年代の住民がごく普通に摂っていた平均的な食事パターンを指しています。

ごはんを主食としながら、主菜、副菜に加え、適度に牛乳・乳製品や果物が加わったバランスのとれた食事で、日本が世界有数の長寿国となった理由の一つは、こうした食事内容にあると評価されています。

 

しかし、現在の日本人の食事パターンは米離れや動物性食品の摂り過ぎなどで、「日本型食生活」から大きくずれてしまっています。

日本で自給できる食料をもっと食べようという点からも「日本型食生活を見直しましょう」と勧められているのです。

 

 

では、「日本型食生活」を実践するにはどうしたらよいのでしょうか。

ごはんを中心に、主食・主菜・副菜をそろえるように意識しましょう。

ごはんは私たち日本人が長い歴史の中で育んできた大切な主食で、汁や、魚、肉、野菜、乳製品などバラエティに富むおかずの組合せが可能です。

旬の食材を使って季節感を楽しんだり、和・洋・中のいろいろなおかずの料理を楽しむことができます。

特に、近年、摂取量の少なくなっている魚を使った主菜、野菜やきのこ、海藻、いも類などを使った副菜を組み合わせると、自給率も高い食事になります。

さらに、1日の食生活の中で牛乳・乳製品や果物も食事や間食としてどこかで摂るようにすることで、よりバランスが良くなります。

汁物は塩分の摂り過ぎに繋がりやすいので、具だくさんにして1日に1杯くらいを目安にしておきましょう。

 

生活スタイルに合わせて、家庭での調理だけでなく、中食、冷凍食品、レトルト食品などを利用して上手に組み合わせれば、日本型食生活は実践可能です。

外食の時にも、主食・主菜・副菜がそろったセットメニューを選んだり、単品メニューにはサラダやお浸しなどもプラスすると良いでしょう。

無理せず、できる範囲で主食・主菜・副菜を意識して、バランスの良い食生活を心がけましょう。

 

 

 

【参考資料】

農林水産省:「日本型食生活」のススメ   (2022年9月26日アクセス)

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