2019/05/01 コラム
「食品ロス」を減らしましょう
まだ食べられるのに捨てられる食べ物のことを「食品ロス」と言います。
日本では年間646万トンもの食品ロスが発生し、国民一人当たりに換算するとお茶碗1膳(約140g)の食べものが毎日捨てられている計算となります。日本の食料自給率は39%(平成29年、カロリーベース)で輸入に頼っていますが、その一方で食べられる食料を大量に廃棄しているという現実があるのです。
食品ロスは食品メーカーや卸、小売店、飲食店、家庭など食べることに関係する様々な場所で発生していますが、家庭でのロス発生が全体の約半分を占めます。家庭から出される生ごみの中には手つかずの食品が2割もあり、さらにその4分の1は賞味期限前にもかかわらず捨てられているものなのです。
食べ物をもっと無駄なく大切に消費していくために、ほんのちょっとの「もったいない」を意識したいものです。個人ができることを考えてみましょう。
①食材を「買い過ぎない」「使い切る」「食べきる」
買い物に行く前に冷蔵庫の中を確認して必要なものを必要な分量だけ購入しましょう。生ものなどは早めに調理して使うようにしましょう。
残った食材は別の料理に活用するなど計画的に無駄にしないようにしましょう。
野菜の皮や芯をきんぴらや汁の実にするなど、エコクッキングを楽しんでみましょう。
料理は食べられる適量を作り、残さないでいただくようにしましょう。
②「消費期限」と「賞味期限」の違いを正しく理解して食品の無駄を減らす
「消費期限」は弁当、調理パン、食肉、生めん類など品質が急速に劣化しやすい食品に表示されるもので、期限を過ぎたら食べない方がよいでしょう。
「賞味期限」はスナック菓子、即席めん類、缶詰など品質の劣化が比較的穏やかな食品に表示され、美味しく食べることができる期限を表しています。この期限を過ぎてもすぐ食べられないということではありません。
両者の違いを理解して無駄を減らしましょう。
③外食時の食べ残しを防ぐ
食べられる分量だけ注文するようにしましょう。
宴会などでは乾杯後30分や、お開き前10分は、自分の席でお料理を楽しむようにみんなで取り組みましょう(30・10運動)。
農林水産省では「食べものにもったいないをもういちど。」を合言葉に「食品ロス削減国民運動(NO-FOODLOSS PROJECT)」を啓発しています。できることから実行していきましょう。興味のある方はご覧ください。
「食品ロス削減国民運動(NO-FOODLOSS PROJECT)」
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227.html